【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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42: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/04/06(土) 18:12:57.09 ID:QSadOSIn0


杏「河嶋、悪いのは全部私だよ。事情を知ってて、いつかこうなる事もわかってたのに、私は西住ちゃんを引っ張り出したんだ」

桃「そんなのっ……」

杏「お前の気持ちなんか関係ない。廃校が嫌だったのは私も同じで、私は……私が、そのためなら何でもしようって思っただけなんだ」


桃が瞳を涙で潤ませ、悔しそうに歯を食いしばる。


桃「そうやって……あなたはまた全部一人で……」

杏「……ごめんね河嶋」

桃「謝らないで、ください……」


その言葉を最後に、桃はうつ向いて何も言わなくなった。

震えるその肩を杏は哀しそうに見つめると、二人の様子を見守っていた他の生徒たちに向き直る。

そして、強く瞼を閉じてゆっくりと開く。


杏「みんな、もう一度言うね。もう、帰ろう」


一人一人を見つめるように視線を配る。

最初に声をだしたのは、レオポンさんチームの車長であるナカジマだった。


ナカジマ「……わかったよ。みんな、帰ろっか」


数少ない最上級生であるナカジマの言葉に、少女たちはどこか納得できないという面持ちを抱えながらも各々の家路につこうとゆっくりと歩きはじめる。

しかし、その流れに逆らって梓が飛び出した。


典子「澤っ!!」


典子の声に、駆け出した影―――梓は引き留められる。


典子「どこに行く気だ」


梓は振り向かずに答える。


梓「……隊長のところです。あの人の口から、本当のことを聞いてきます」

典子「ダメだ」

梓「嫌です」




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