【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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45: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/04/06(土) 18:29:26.85 ID:QSadOSIn0


カエサル「……私たちも帰るか」

そど子「疲れたわね……」


カエサルのため息交じりの号令とそど子の同意を合図に今度こそ生徒たちは去って行った。


残されたのはカメさんチーム……生徒会の三人だった。


未だうずくまったままの桃を柚子が心配そうに見つめる。

見かねた杏が肩をかそうと手を伸ばす。


杏「ほら、河嶋」

桃「っ!!」


その手を拒絶するかのように払い除け、桃はゆらりと立ち上がり、どこか覚束ない足取りで去って行こうとする。

杏はその背中に手を伸ばすも、その手は空を掴む。

そして届かなかった背中は揺らめくようにゆっくりと、闇夜に消えていった。


柚子「……ごめんね杏。桃ちゃんも色々分からなくなってるんだと思う」


その痛ましい姿を見かねたのか、柚子は友人としての立場で、杏を気遣う。


杏「……いいんだ。河嶋が怒るのも無理ないんだから。ううん、むしろ嬉しいのかもね。河島が怒ってくれて」


柚子から見えるのは杏の小さな背中だけで、彼女がどんな表情をしているのか見えなかった。

だけど、杏が今にも泣きそうな顔で笑っている事だけはわかった。




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