【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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422: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/08/25(日) 01:58:36.21 ID:RE9+tXGu0




砲撃音が木霊する車内でみほは必死に無線で指示を飛ばしていた。


みほ「全車両固まらないで!!でも孤立しないようお互いの仲間と自分の位置をしっかり把握してくださいっ!!」

沙織「まだ始まったばっかりなのになんでもう黒森峰がいるのー!?」

麻子「思ってた以上に早かったな」

優花里「流石黒森峰……やはり精鋭揃いですね」


沙織たちが口々に黒森峰に感嘆している中、指示を終えたみほはじっと黙って砲撃音に耳を傾けていた。


みほ「……」

華「みほさん、どうかしたのですか?」


心配そうな華の問いかけにみほははっと気が付いたように目を開くと、何かを振り払うかのように首を振る。


みほ「……いえ、何でもありません。それよりも、沙織さん被害は出ていますか?」

沙織「ううん、今の所みんな無事だよ」

みほ「良かった……」


突然の強襲に1輌も落とされていないのは奇跡としか言いようがない。

目的地への道中で攻撃を受ける事は予想していたものの、まさかここまで早く黒森峰がやってくるとは思わなかった。

それはつまり、黒森峰も成長しているという当たり前のことを想定していなかったという事だ。


あれだけ黒森峰の強さを、そこにいる人たちの努力を知っている自分がそんな事もわかっていなかった。

その事実にみほは恥じるように唇を噛みしめる。

しかし、すぐに唇を解くとゆっくりと深呼吸をする。


自己嫌悪をしている時間は無い。

この幸運が生きているうちに次の手を打たないと。

みほは決断する。


みほ「全車このまま目的地まで向かいますっ!!少し早いですがもくもく作戦の準備お願いしますっ!!」

『了解!』





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