【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/08/25(日) 02:01:16.26 ID:RE9+tXGu0
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小梅「……すみません隊長。敵車輌を落とせませんでした。このまま追撃に入ります」
申し訳なさそうに震える声で小梅は無線の向こうのまほに謝罪する。
まほの指示によって小梅は部隊を二分して森をショートカット、大洗の一団を挟撃した。
そこまではなんとかなった。しかし、結果は1輌も撃破できずその後を追いかけている状態だ。
大洗の運が良かったのではなく、自分の指揮が未熟だった。
小梅はそう確信している。
まほに任された部隊を制御しきれず射撃のタイミングを計り損ね、結果的に絶好のタイミングでその火力を活かしきれなかった。
せめて少しでも挽回を図ろうと追撃を指示したものの、失敗には違いない。
叱責を覚悟して小梅はここにはいないまほへと報告をする。
まほ『そうか』
けれども、返ってきたまほの言葉は無感情な一言だけだった。
小梅「それだけ、ですか……?」
まほ『無駄口を叩いてる暇があるのか?』
小梅「……いえ、すみません」
返事は無いまま無線が切れる。
小梅は大きくため息を吐くとそっと左胸に手を当てて泣きそうな声でつぶやく。
小梅「……やっぱり私じゃ、貴女みたいに出来ないですね」
ぎゅっと胸を握りしめそうになるのを必死でこらえ今度は大きく息を吸う。
「副隊長……どうしますか……?」
無線手が不安そうな視線を向けてくる。
小梅はそれに貼り付けたような笑顔で返す。
小梅「このまま追撃します。……大丈夫ですよ私たちならきっと――――」
『副隊長!大洗の車輌がっ!!』
先行して追撃をしているパンターから届いた無線に、小梅は慌ててキューポラから顔を出すと、目の前に広がる景色にあっけにとられたような抜けた声が出てしまった。
小梅「え?」
大洗の戦車たちがいた場所にはもうもうと白煙が立ち込め、彼女たちの姿を覆い隠していた。
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