【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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374: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/07/14(日) 01:03:09.20 ID:LUa+0x7l0


オレンジペコ「ダージリン様。あんまり煙に巻くような話し方すると嫌われるってアッサム様にも言われたじゃないですか」

ダージリン「あら、ごめんなさい。……でも、わかるでしょ?」

みほ「……」


返答はしなかった。

それは今考えるべきことじゃなかったからだ。

ダージリンの言葉遊びに付き合えるほどの余裕は今の自分にはない。

なので、ここは無視をするのが正解だ。

……そんな内心の声を言い訳がましいと思う気持ちまでは無視できなかった。


ダージリン「それじゃあそろそろ行くわね。観客席から応援させてもらうわ」

みほ「……はい」


来た時のしおらしさはどこかへ捨ててきたのか、初めて会った時と同じ、余裕ぶった表情を取り戻したダージリンがオレンジペコを連れて立ち去ろうとする。


ダージリン「最後に。……みほさん、あなたにイギリスの格言を送るわ」


ああ、いつもの格言かとみほが呆れたように小さくため息を吐く。

それは隣に立つオレンジペコも同じなのか、ジトっとした目をダージリンに向けるとすぐに表情を引き締めダージリンの言葉を待つ。

けれども、彼女の口からいつもの気取った格言は出てこず、口を開いたままどこか上の空でみほを見つめていた。

オレンジペコ「……ダージリン様?」


どうしたのかと思ったのだろう、オレンジペコが心配そうに声をかける。

すると、ダージリンはゆっくりと口を閉じ、大きく鼻で息を吸って、大きく吐いた。

そしてもう一度大きく息を吸って、


ダージリン「……あなたの歩んだ道は、あなただけのものよ。過去も、今も、未来も。そして、過去も今も未来も、あなたを見守ってくれるわ。だから……頑張って進みなさい。あなただけの人生を」


そう言い切ると、スタスタと歩き去っていった。





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