【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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364: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/07/08(月) 01:35:07.49 ID:4imz0c/d0



アンチョビ「言い訳するつもりじゃないがあの時の私は、お前と、お前の姉のと……逸見の事でちょっと、な……つい、呟いたのが聞かれていたんだ」

みほ「……なんで、あなたが?」


みほやまほ、エリカの件にアンチョビはなんの責任も無い。

悩む理由なんてないはずなのに。

そんな疑問にアンチョビはあっけにとられた様子で答える。


アンチョビ「そんなの……気にするに決まってるだろ。仲間の事なんだから」

みほ「仲、間……」


その言葉を口の中でつぶやく。


アンチョビ「試合では戦っても、同じ戦車道仲間だ。それが、あんな事になって心配しないわけないさ」


みほはこの間の試合で始めて会話をした。

顔こそ黒森峰の中等部時代に合わせた事があるが、それっきりだった。

なのにアンチョビはそんなみほも仲間だと思っていた。

その事実が、みほの心を僅かに揺らした。


みほ「……アンチョビさん」

アンチョビ「なんだ?」

みほ「……ありがとうございます」


先ほどとは逆にみほが頭を下げる。

当然下げられた頭に、今度はアンチョビが慌てふためいた。


アンチョビ「うぇぁっ!?なんでお礼なんていうんだ!?」


みほはゆっくりと頭を上げ、けれどもうつ向いたままポツポツと声を出す。


みほ「あなたは、ずっと私の事を気遣ってくれました。勝手に落ち込んで、勝手に逃げて、勝手にたくさんの人を傷つけていた私に」

アンチョビ「……」

みほ「あなただけじゃない、ケイさんも。本当に、感謝してます。私なんかのために、そんなにも優しくしてくれて」

アンチョビ「『なんか』じゃない。そんな事言うな」




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