【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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360: ◆eltIyP8eDQ
2019/07/07(日) 23:58:39.05 ID:8KNquDFZ0



どういう意味かとみほが尋ねる前に、ケイは指で数えながら楽しそうな声を出す。


ケイ「生きていれば好きなもの食べられるしポップコーンとコーラ片手に映画見られるしみんなでバーベキューが出来るわ」

アリサ「食べる事ばかりじゃないですか…」


わめき疲れたのか、息を切らしながらアリサが突っ込む。

そんなアリサにケイはウィンクで返事をすると、やっぱり楽しそうにみほに話しかける。


ケイ「楽しい事は、生きてないと出来ないの。なら、生きるって決めたあなたにはもう何も言う事ないわ。だって、今のあなたはとってもポジティブなんだからっ!!」

みほ「……何の目的が無くても、価値が無くても、それどころか罪を重ねていても、生きていればそれでいいって言うんですか」

ケイ「いいのよ。どんなにバッドな人生でも、明日になればハッピーな事があるかもしれないんだから」


そんな事ない。

エリカを失った日から、明日に希望を持てた事なんてなかった。

みほにとってエリカは全てだったから。

全てを失ったみほは、その絶望と怒り。そして、エリカの言葉で辛うじて生きているだけなのだから。

だから、ケイの言葉を否定しようとする。

私に、幸せなんて訪れない。そんな日が来てはいけないと。

だけど、


みほ「そんな事、そんなの……」


明日に希望なんて無いと分かっているのに。

他でもないみほが、明日の絶望を信じているのに。


なのにケイの笑顔は明日の幸福を信じている。

自分のだけじゃない、みほの幸福まで。

その眩しさに耐えられず、みほは目をそらす。


そんなみほの仕草にケイは微笑みながらうなずく。





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