【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
1- 20
299: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/09(日) 02:56:39.87 ID:r9PzCrqV0


まほ「……ここが、お前の居場所なのか。あの子たちはお前にとって大切なものなのか」


敵意のこもってない声にようやく整った呼吸でみほはたどたどしく返す。


みほ「……私は、何もかも投げ出して、逃げ出してここに来た。嘘をついて、誰かを傷つけて、その先でまた誰かを騙して傷つけた」


許さる事ではない、許されてはいけない事だ。

自分がした事を考えればそれは当然の事だ。

それでも、


みほ「それでも、私が嘘をついてた時から、沙織さんたちは優しくて、強くて……私は、私はずっと憧れてた」


嘘が白日の下にさらされても、彼女たちは自分を案じてくれた。

何一つ真実なんて知らなず、嘘で塗り固められた自分を本気で心配して、それでも友だと言ってくれた。

だから、


みほ「だから、だから……こんな私を見捨てないでくれるのなら、友達だと言ってくれるのなら……私も、それに応えたい」


償いから逃げ罪だけを重ねてきた。

けれども、もう逃げたくない。


みほ「空っぽの私が、それでも皆の為に何かできるのなら……私の全てを尽くしたい」


未だに、大洗を居場所だとは思えていない。

思うつもりもない。

こんな自分に彼女たちがいる『世界』は相応しくないから。

今ここにいる事さえおこがましいから。

だから、みほはせめてもの恩返しをしたいと思った。


みほ「お姉ちゃん……私のした事、許せなくて当然だと思う。あなたは何も悪くないのに、私は自分勝手にあなた達を傷つけた」


姉の気持ちは痛いほどわかる。

己のしたことを考えれば姉の態度はむしろ優しいとまで思えた。


みほ「だけど……決して私は黒森峰に、お姉ちゃんたちに敵対するつもりはないの。ただみんなの為に、出来る事がしたいの」





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
734Res/372.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice