【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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298: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/09(日) 02:55:28.14 ID:r9PzCrqV0


まほの手がみほから引きはがされ、離れていく。

磔のようにされていたみほはそのまま膝から崩れ落ち、意志とは無関係に荒い呼吸を繰り返し酸素を取り込む。


優花里「大丈夫ですか!?」


駆け寄ってきた優花里の気遣いに答えようとするものの、未だ呼吸を繰り返すばかりで満足に声を出す事も出来ずみほは手をあげる事で無事を表現する。

そのみほの前では沙織と華がまほにしがみつき、麻子が先ほどのようにみほの前に立ち両手を広げてまほに立っていた。

まほは沙織たちを振り払おうともがくものの、無理やり引きはがそうとはしない。


まほ「離せッ!!部外者は引っ込んでろ!!」

沙織「部外者じゃないっ!!」


その言葉に、まほの動きが止まる。

今度はゆっくりと沙織たちの手を離していき、みほではなく、沙織を睨みつける。

突き刺さり、体の内側で暴れているのかと思えるほどの視線。

それでも沙織は逃げずに視線をぶつけ、食らいつく。


沙織「私は……私たちは、みほの友達ですッ!!」


その言葉を鼻で笑う。


まほ「……こいつの名前も素性もついこの間知ったばかりなのに友達か?」

沙織「違うっ!!私たちは、みほと出会ってた!!初めて会った時からずっと、私たちが過ごしてきたのは西住みほだよ!!」


恐怖に負けないよう必死で拳を握る。

気圧されないように瞬きすらせず睨みつける。


沙織「名前を知らなくたって、素性を知らなくたって、私たちはっ、今日まで一緒に戦ってきたみほの友達だッ!!」



沙織は喧嘩なんてしたことが無い。あるとすれば精々そこで座り込んでいるみほの頬を叩いたぐらいだ。

だけどもし、まだまほがみほに危害を加えようとするのなら、立ち向かうつもりだった。

そしてそれは他の3人も同じだ。

華も優花里も麻子も。その瞳には先ほどまでの怯えは一切なく、まほへ揺るがぬ視線を突きつける。

みほを守るように周りを囲む沙織たちを見て、まほが目を閉じる。

空気から重さが消え、刺すような緊張感が解けていく。

そして、まほがゆっくりと目を開きみほを見つめる。





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