【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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296: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/09(日) 02:18:53.69 ID:r9PzCrqV0


まほ「貧弱な戦車と、素人を集めてお山の大将は楽しいか?やりたいようにやって、好き勝手振舞うのはさぞかし楽しいだろうなぁ?」


そう言って隣で震えて縮こまる沙織たちに目を向ける。


まほ「お前たちも災難だな?こんなのにそそのかされて、たまたま運が良かったばかりに大舞台で笑いものにされるんだから」

みほ「お姉ちゃんっ!!」


友達を馬鹿にされ、みほがたまらず叫ぶ。

すると、まほの表情から笑顔が消え不機嫌そうにため息を吐く。


まほ「……今さら正気に戻ったつもりか?なら、もう遅い」

みほ「お姉ちゃんっ……私はっ!!」

まほ「あの時こう言ってたな?『大洗に来て友達がたくさんできた』って。なぁ、みほ。エリカから奪った名前と、エリカから奪った姿と、お前の空っぽの中身で作った友達はどうだった?」

みほ「お姉ちゃんっ……私の友達は、みんなはとても素敵な人たちなのっ!!だからッ」

まほ「黙れッ!!」

みほ「っ!?」


突然、弾けるようにまほの怒りが轟く。

怒りのあまり目元に涙を浮かべ、まほはみほを睨みつける。


まほ「全部全部偽物だっ!!お前もっ!!その友達もっ!!」


空気を薙ぎ払うように腕を振って、弾劾するようにみほたちを指さしていく。


まほ「エリカが亡くなったのは不幸な事故だ……それだけなら皆悲しみを受け入れられた。だがみほっ!!お前は、エリカの全てを奪ったんだっ!!

   エリカの家族からッ!!私からッ!!みんなからッ!!」


慟哭が、激昂が、車庫に響き渡る。

あるいは呪詛のようにみほへと向けられたその言葉は、他でもないみほが実感している事だった。


まほ「お前は……お前がッ!!エリカをもう一度殺したんだッ!!」



実感していた、はずだった。






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