【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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295: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/06/09(日) 01:30:54.43 ID:r9PzCrqV0




まほ「そういえば……そこの3人も前に見たな。お前の戦車の乗員か?」

みほ「……友達、だよ」


麻子をそっと手でどかし、みほが震える声を出す。

まほはまた、先ほどと同じく蔑むようにみほを見つめる。


まほ「へぇ?4人も友達が出来たのか。凄いじゃないか。こっちにいた時よりも随分社交的になったんだな?」


その軽口にみほがなんと答えようかと逡巡するも、答える前に新たな質問がかぶせられてくる。


まほ「それで?次は誰になるんだ?」

みほ「え……?」


自然と喉から漏れた声。

まほが何を言っているのかみほには理解できなかった。


まほ「エリカになれなくなったのなら、今度はそこの中から選ぶんだろう?ルーレットか?くじ引きか?それとも四人一役か?」

みほ「お姉、ちゃん……」

まほ「もっとも……そんな事したってお前はまた逃げ出すのだろうけどな」


まほがみほに近づく。

みほが後ずさると、その後退は先ほどまで整備していたW号によって止められた。

厚く冷たい鉄の感触と、それ以上に冷たい汗が伝うのを背中に感じた。


まほ「まさかお前のようなクズが決勝にまで出られるとは思わなかったよ。実力もだが何よりも心が弱いお前がな」


みほはもちろん、麻子も沙織も優花里も華も、まほの気迫に動けなくなる。


まほ「途中で嫌になって逃げださなかったのを誉めてやろうか?あははっ、それは気が早いか。明日にでも逃げてるかもしれないしな」


嘲りを、侮蔑を、怒りを隠さずまほは笑う。

その姿は、その嘲笑にはみほの知っている姉の姿はどこにもない。




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