白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:36:47.14 ID:2rdIn1Hc0

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 ソロステージの話をもらってから四か月――
 ハードなレッスンの日々を経て、私は当日の朝を迎えていました。

 六時に設定していたスマートフォンの目覚ましアラームを止め、ベッドから出ます。
 もう三月ですが、まだまだ朝は寒い。ぶるっと体が震えます。

 インスタントのココアを作って温まろう、そう思ったのですが電気ポットの調子がよくありませんでした。
 仕方ないのでそれを諦め、洗面所に行って顔を洗いました。
 水がくるくると回り、排水溝に流れていく。何の気なしにそれをぼんやり見詰めたのち、蛇口を閉めました。

 リビングに戻ると昨夜のうちにコンビニエンスストアで買っておいたおにぎりに手を付けます。
 ライブの当日に料理をするとどんなトラブルが起きるかわかりません。
 リスクをできるだけ減らすこと、この不幸体質と付き合ううちに私はそれを身にしみつかせていました。

 身支度を整え、忘れ物がないか入念にチェックします。
 まだ会場入りには早い時間でしたが、移動の際のトラブルを考慮すると早いに越したことはありません。
 玄関で折り畳み傘をバッグに忍ばせ、私は家を出ました。



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