白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:37:14.91 ID:2rdIn1Hc0

 案の定電車が遅延しましたが、致命的なものではなく、私は無事に会場に着くことができました。
 一番乗りだったようで、楽屋には誰もいませんでした。
 ひとりで段取りのチェックをしたり、歌詞や振り付けの確認をします。
 少しするとプロデューサーさんや共演者の皆さんが来たので挨拶をします。

 十一時のリハーサル開始まで着々と準備が整っていました。
 初めてのソロデビュー。その時が刻一刻と近づいていることに胸が高鳴ります。
 私は興奮していました。いよいよ私の夢を叶えることができるのではと、そう思っていたから。

 ですが――

 それは、前触れもなくやってきました。
 午前十時五十三分。そろそろ舞台裏へ向かおうと腰を上げた、その時でした。

ほたる「ひぁっ……!?」

 建物が揺れたのです。――地震。
 さあっと体が冷えるのがわかりました。やはり逃れられないのか、そんな思いが頭をよぎりました。

P「ほたる!」

 プロデューサーさんは私の肩に手をやって、体勢を低くするよう促しました。
 照明がついたり消えたりを繰り返していましたが、揺れは案外すぐ収まり、照明もすぐ安定しました。



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