ほむら「エヴァンゲリオンVS魔法少女 最後の戦い」
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64: ◆wulQI63fj2[saga]
2019/03/18(月) 20:53:36.02 ID:urkHNFqn0

十五年前。
セカンドインパクトが起きた世界は、まさに地獄と呼ぶに相応しい状況へと様変わりした。

家を失くした人、親を失くした子、故郷が海に沈んだ者、倒壊する建物に圧し潰された者。
その後の暴動や食糧難、テロや紛争で傷付いた人々などを含めればきりがない。
それは日本とて例外ではない。

七十億もいた人類の半数が息絶えるのには、そう時間はかからなかった。

世界が危機に陥れば不安は増大し、不安が募れば魔獣が生まれる。
魔獣は呪いを撒き散らし、世界は滅亡に近付いていく。
この世界が。
『彼女』が守り、導き出した世界が、滅びの道を辿ろうとしているのだ。

ならばどうするか。
暁美ほむらは、どうしたか。

人を助け、魔獣を狩り、呪いを浄化し、そしてまた人を助けたのだ。

明日死ぬかもしれない病人を火の中から運び出し。
足を失って歩けない少女を瓦礫の中から救い出し。
絶望に苦しむ避難所の人々を狙う魔獣を狩り尽くし。
余命幾ばくかの重傷者を煤けた病院へと連れて行く。

日本を離れて海外の紛争地域へ身を投じ。
必要とあれば他の未熟な魔法少女を助け、指導し、協力して魔獣を狩り――仲間の死を見届けてから、また次の戦地へ赴く。

一人を助ける間に十人が死ぬ。
十人が死ぬ間に一人を助ける。
今日を生かし明日に死なせる。


そんな終わることのない戦いの日々を、ほむらは生き抜いてきた。



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