【バーナード嬢曰く。】神林しおりの私小説【さわ×しお】
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7: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/03/14(木) 22:30:59.80 ID:3gAsdKZp0

「お前は書いたりはしないのか?」

 電子レンジが音を鳴らす。扉を開き、手に持てる程度に暖まったマグカップを町田さわ子に渡した。
 彼女は牛乳の上に張った薄い膜を、指で掬い、まずそれだけを口に入れた。
 変な飲み方をするやつだな、と思った。

「えー!? 私になんて無理だよ、レポートだって大変なのに!」

 もしこいつが小説を書いたとしたらどうなるだろうか。きっとあちらこちらに話題が飛んで、最後はみんなが笑いあう大団円に、強引に持っていくに違いない。
 笑いがこみあげてくる。四百字詰め原稿用紙を前に頭を抱えている彼女と、にっちもさっちもいかなくなった挙句「神様が出てきて全員幸せになりました! おしまい!」と書き殴る姿がイメージできてしまったから。




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