【バーナード嬢曰く。】神林しおりの私小説【さわ×しお】
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2: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/03/14(木) 22:26:04.33 ID:3gAsdKZp0

 私は依然として本の虫で、今こうして過ごしている部屋にも、壁を覆い尽くすサイズの書棚が聳え立っている。町田さわ子は時たま私の部屋へとやってきて、本を手により、読み切って帰ったり、借りて帰ったり、あるいは「この本難しくてだめだぁ」と諦めて帰ったりする。
 読書が、ひいては活字を追うことに不慣れでは、大学生活もうまくはいかないだろう。こいつが文学部への合格を決めたとき、果たして本当に学べるのか心配ではあったものの、それも杞憂に終わったようだ。

「なにか飲むか?」

「ビール」

「バカ。お前水曜は午後一で授業あるんだろ」

「神林はよく覚えてるなぁ」

 現在時刻は十時を回ったところ。私もこいつも朝食はまだ。何か腹に入れなければそろそろ腹の虫が騒ぎ出しそうだ。
 町田さわ子の通う大学の3コマ目、午後最初の授業は、確か13時20分からだったはず。時間的に余裕はある。かといって手の込んだものを作るほど、材料もなければ技量もない。




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