28: ◆2DegdJBwqI[saga]
2019/03/28(木) 04:48:53.41 ID:nSzXe2Weo
たとえ脈絡がなくても、智子を思い出してしまう。
それは、いつものことだった。
いい加減、ちゃんと向き合ってもいいころだと笑美莉は思っていた。
今日の笑美莉には目標があった。
映画を智子と一緒に見るという外出の目的とは別に。
「付き合って」
その一言《ひとこと》を口にするつもりだった。
智子に向かって。
どう話を切り出すかはとっくに決まっている。
「私たち、そろそろ卒業だね」
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