491:名無しNIPPER[saga]
2020/02/10(月) 18:47:10.43 ID:CaLDwjtG0
「精がでるのう」
そしてその動揺は突如形となりて夜深き闇に浮かびあがる。
声が耳に入るやいな腰の碧鞘を握り込んだ紺之介であったが、ひとまず喉にせり上がる『のうとう』の四文字を呑み込むとその動揺の根源を無理やり振り払うのをやめた。
『案ずるより産むが易し』
本当に気になって仕方がないのならいっそのこと聞いてしまえばよい。
紺之介はそう考えたのである。
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