43:名無しNIPPER
2019/03/10(日) 22:41:02.09 ID:xzpENjoO0
茶屋での休憩のち娘の情報を頼りに二人は例の刀趣味の者の住居を目指し歩き始めた。
夜如月も中枢部ではないにしろ都を取り巻く街の一つ。商いは都に負けず劣らずの盛んさを見せ、昼間は民で賑わっている。
それが起因して紺之介は肩をすぼめていた。そう。またも視線の雨霰……幼刀愛栗子は刀からも只ならぬ異彩を放つが、刀に盲目的酔いを見せる紺之介ですらもうはや感づいてきている。
紺之介(どうにかしてこいつを刀の姿に戻せぬものか)
大多数の視線を避けることができるのはどう考えても刀の姿の方であるということ。そのことを彼女にも間接的に伝えるため紺之介は愛栗子に相談を持ちかけた。
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