372:名無しNIPPER[saga]
2019/10/01(火) 17:08:11.41 ID:htj7Q5Kz0
刃踏「炉ちゃんと俎ちゃんが対峙したとき、炉ちゃんは『将軍さまの愛を受けるのはわたしだけ』と言っていたそうです。確かかどうかは曖昧だそうですが須木丸さんから聞きました」
小ぶり提灯に照らされた二人の影が土の上で揺れる。それを眺めたまま愛栗子は表情一つ変えることなく返答した。
愛栗子「なぜそれをわらわに言う。その話を報告すべきは紺じゃろう?」
刃踏「愛栗子ちゃんこそ、知っていたならここに来る前に紺之介さんにそれを伝えたらよかったじゃないですか」
隣の影が若干動いたのを見た愛栗子は影の持ち主へと横目を運ばせた。
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