男「この俺に全ての幼女刀を保護しろと」
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338:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:56:40.80 ID:jJ6/ECAP0
閉まる襖が合図のごとく奴を再び眠らせ、刃踏が紺之介に礼を申した。

刃踏「すみません紺之介さん……気を使わせてしまって」

紺之介「別に、餓鬼に騒がれた中では正確な情報は聞き取れんと思っただけだ」
以下略 AAS



339:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:57:14.66 ID:jJ6/ECAP0
愛栗子「ぬしら煩いぞ。用が済んだならさっさと寝てしまえ! わらわはもう寝かせてもらうぞ」

乱怒攻流「あーこわ……まったく最近お人形さんの機嫌が悪くて困るわ。紺之介! あたしは納刀して。こんな狭い座敷じゃ眠れないわ」

紺之介「はぁ……納刀」
以下略 AAS



340:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:57:54.67 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「フミ、そこの餓鬼はどうする」

刃踏「私たちは大丈夫です。ぁ……えっと、本当はぺとちゃんと一緒にいたいだけ、なんですけど……あはは」

紺之介「分かった。それじゃあ寝るか」
以下略 AAS



341:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:58:42.63 ID:jJ6/ECAP0
翌、一行と須小丸は白昼にて落ち合う。

して須小丸の宅上がりこむ紺之介らの視界に真っ先に入ったのは妙に大事そうに飾られた薄刃包丁であった。

紺之介(なんだあれは)
以下略 AAS



342:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 18:59:10.16 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「? まさかあれが魂の抜かれた……」

乱怒攻流「違うわ。あれはただの包丁」

紺之介「そうなのか?」
以下略 AAS



343:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 19:00:08.58 ID:jJ6/ECAP0
須小丸「魂が殺されたとき、一緒に砕けちまったよ。ただそれでも、ここに置いておくとまだあいつがそこにいるみたいでな……何となく飾っちまってるのさ」

紺之介「……そうか」

愛栗子「なるほどの」
以下略 AAS



344:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 19:02:05.01 ID:jJ6/ECAP0
>>343
すみませんミスです台詞一つ抜かしています


345:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 19:02:40.01 ID:jJ6/ECAP0
紺之介「となると破壊された俎板は……」

須小丸「魂が殺されたとき、一緒に砕けちまったよ。ただそれでも、ここに置いておくとまだあいつがそこにいるみたいでな……何となく飾っちまってるのさ」

紺之介「……そうか」
以下略 AAS



346:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 19:03:24.00 ID:jJ6/ECAP0
よく晴れた室外とは裏腹に須小丸の遺憾に濡れた重苦しい室内。
一行がそれに当てられ切り出しずらくなっているのを感じとりて須小丸自らが口を開けた。

須小丸「そろそろ本題に入っていいか。なあ教えてくれ。なんで俎板は殺されたんだ? やっぱ幼刀が異端な存在だから消されなきゃならなかったのか!?」



347:名無しNIPPER[saga]
2019/08/02(金) 19:03:51.52 ID:jJ6/ECAP0
須小丸「俺は……見ての通り金も地位も、妻子すら持てねぇ落ちこぼれの農民だが……あいつがうちに来てからは毎日がそれなりに幸せだったんだ。あいつが包丁をまな板に当てる音で目を覚まして、うめぇ味噌汁飲んで……それで、それで……」

須小丸堪らず男泣きを見せる。
普段は無頓着な紺之介も流石に心中重く察したのか彼の話にじっと耳を傾けた。
刃踏が崩れ落ちる彼の肩を抱き背をさすり、それについて行くように奴が彼の頭を撫でた。
以下略 AAS



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