308:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:27:29.25 ID:QarN0Zl90
刃踏「……刀となったこの身ではや百の年月を生きてしまいましたがあの子のことは片時だって忘れたことがないんです。私も、将軍様も、あの子が大好きでしたから……本当に、将軍様がくれた宝物なんです」
俯き気味の彼女の顔は外で遊んでいるであろう童たちの声に釣られるかのようにして今度は外に向けられた。
刃踏「あの子たちと触れ合う度にこの想いは大きくなっていきました。『今頃どうしてるのかな』『元気なのかな』と……あの子に、あの子にどうしてももう一度会いたいって……」
刃踏「そしてついに、その機会が訪れたんです。あの子たちや先生を置いてここを暫く離れるというのは寂しくもありますが、私は絶対に同行させていただきます」
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