306:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:26:24.48 ID:QarN0Zl90
まるでその吐息が合鍵にでもなったかの様な間合いで縁側の障子が開く。
刃踏「あ! ……えっと、随分とぐっすり……でしたね」
紺之介「……お前か」
敷居越しに気まずそうに一礼して入室したのは先ほど彼を負かした少女だった。
刃踏は目を逸らしながら紺之介の横に正座すると握り拳二つを腿の上でさらに力強く詰め、口火を切った。
刃踏「あの、私……勝っちゃいましたけど……付いていきますよっ」
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