279:名無しNIPPER[saga]
2019/07/10(水) 18:05:33.36 ID:QarN0Zl90
茢楠「話は大体理解できました。幼刀奴を引き入れ都にまた刀を集めるにはフミの協力が不可欠と……いうわけですね。分かりました。彼女にも話してみましょう」
茢楠が何かを諦めたかのように目を閉じ、床を遅緩な動作で立ち上がる様子から愛栗子は目を離せずにいた。
愛栗子(まぁ、そうなるのも無理はなさそうじゃの)
言葉にはし難き蟠りも呑み込みて一つ貫かんとする男、茢楠。その抑えても抑えきれぬ無念の情はこの場でただ一人愛栗子の目にだけ映りそのまま彼女の無言の激励によってなんとか無事霧散しかかる。
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