241:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 09:58:57.88 ID:f3jC59Mz0
愛栗子「乱、導路港で笛をうさしたとき……ぬしはわらわも戦っておればああはならなかったと申したの」
愛栗子が真剣な面持ちのまま依然として困惑気味であった乱怒攻流に話を振った。
流れに乗せられそのまま首を縦に振りそうになった乱怒攻流であったが寸手でいつもの強情な我に返りて虚勢を張る事とする。
乱怒攻流「そ、そうよ! あんたのせいであたしの大切な『刀』が……」
その虚勢には勿論その件についての怒りも込められてはいたが、何よりも愛栗子の凛とした研ぎ澄まされし気迫に呑まれぬように気つけをしたというのが何よりであった。
それほどまでに今から只ならぬことが起こりうるのだと乱怒攻流は全身の肌で感じ取っていた。
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