240:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 09:57:19.08 ID:f3jC59Mz0
乱怒攻流「あ、ちょ……あんたも待ちなさい!」
その小さな背中にもう乱怒攻流の言葉が届くことはなし。虚しく高木々に吸われた彼女の声を愛栗子が供養するかのようにいさめた。
愛栗子「よいよい走らせておけ……それよりも今はこっちの黒づくめの方じゃ」
乱怒攻流「そ、そうね」
愛栗子の言葉に振り返りつつ二本の刃を背嚢から取り出した乱怒攻流であったが、その刀を握る彼女の手の上から愛栗子の後ろ手が乗せられた。
乱怒攻流「……へ」
その手は乱怒攻流から見て静止を促しているものと映り、彼女が困惑の表情で愛栗子の横顔に目を向けるとあの高飛車愛栗子がいつになく真剣な表情になっていたことに気がつく。
乱怒攻流の表情に追加して『驚き』が加わった。
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