215:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 09:36:40.92 ID:f3jC59Mz0
…………………
最高「だかな……俺の息子はもっとつえーぞ」
彼が先ほどまで語っていた幼刀の伝説を感嘆としながら聞いていた源氏は一時眉を顰めた。
人有らざる者が人知超えしとは誰もが理解にたることであるが、その語りを予め源氏の耳に入れた上で己の子がその上を征くなど子煩悩もいいところである。
しかし意外なことながら源氏は最高の言うことをすんなりと信用した。
最高の倅……即ち『人』が『幼刀』に勝らぬと疑うことは己もまたそれに劣ると認めることと同義である。
その信頼は彼が自らを強者と信ずるが故の志に近いものであった。
602Res/308.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20