梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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98: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/05/20(月) 20:28:54.58 ID:Y43jmR6h0
梨子「ここは、やっぱり私がパッ!といい感じの作品をおすすめする場面だよね」


意気込んだ表情をした梨子さんは腕組みをすると小さく唸り
左手をあごに当てて考え込んでしまいました

正直なところ
梨子さんも本を読むという情報を得たことがこの本棚を置いた理由の大部分だったので
梨子さんからのおすすめは大いに期待してました


梨子「うーーーーん・・・・・・・」


表情が段々と困り顔に変化していく梨子さんは、しばらく思案してる様子だったけど
ふと、閉じていた眼を開きマルの方に向きなおって


梨子「よし、次までに考えておくね」


と、きっぱり口にしたあと、申し訳なさそうな顔をして


梨子「なんか、期待外れてごめんね。実は今読んでる本があってね、その本のことしか思い浮かばないの」


そう言って苦笑いを浮かべました



梨子「なにか夢中になってることがあると、他のこと考えててもついついそのことに考えが行っちゃうことって、無い?」

花丸「あー、よくあるずら」


マルはうんうんと頷き、言葉を続ける


花丸「前に夢中で読んでた本が終盤に差し掛かったところで学校に行った日なんか…あ、その本の主人公がうどん職人さんだったんだけど、通学路でパンの焼ける匂いを嗅いで小麦を思い浮かべて粉からうどん粉うどんと当たり前のように本のことに考えが滑り込んでいったときは自分でも驚いたずら」

梨子「ね、そういうことってあるよねえ」


梨子さんもうんうんと頷いて、マルに同意する


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