梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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197: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/10/13(日) 22:36:16.23 ID:XWk5/DAv0
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ある日の午後


梨子「花丸ちゃん推理もの好きなんだよね」

花丸「好きだけど推理は苦手ずら」

梨子「そうなの?」

花丸「うん、推理小説読んでても大体作者の意図した時点で気づくんだ」

梨子「そっかあ…怪しいなと思った登場人物が犯人だったりすることは無いの?」

花丸「それは…うーん、あるけど…そういうのって
推理して犯人を解き明かしたわけじゃないし…なんか違うかなあって」

梨子「なるほどね、花丸ちゃん真面目なんだねぇ」

花丸「そうかな?」

梨子「そうだよ」


花丸「梨子さんは推理とかどう?得意だったりする?」

梨子「私も苦手だなあ〜…というか、推理しない」

花丸「しないの?」

梨子「うん…まあ、してた時もあるんだけど
花丸ちゃんと同じで物語の展開で気づかされる感じかなぁ…あと」

花丸「あと?」

梨子「なんていうか、事件とか起きたとき、物語の主人公って
必ずしも自分が気になるところを調べてはくれないじゃない?」

花丸「あ〜、それはよくわかるずら。主人公は本当は気づいてるんだけど
読者や視聴者にはあえて見せないような表現っていうのも多いよね」

梨子「そうそう、でも私は自分が気になったことがずっと引っ掛っちゃって
他のこと考えられない状態になっちゃって」

花丸「あーよくわかるずら」

梨子「そんなことが何回もあって、だんだん推理とかしないで見るようになったの」

花丸「なるほど…でもその、気になったことが
事件の鍵になってたりっていうことは?あんまり無かったの?」

梨子「それなりにはあったけど、さっき花丸ちゃんが言ったのと同じような理由で
そこから推理できたわけでもないし、やっぱり納得いかないよね」

花丸「そっか、そうだよね」


梨子「だから結局」

花丸「推理とかしないで見る方が楽しい、と」

梨子「そういうことだね〜」

花丸「梨子さんって負けず嫌い?」

梨子「えっ?そんなことは…あるかも?」


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