196: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/10/08(火) 03:44:33.10 ID:mAUmuNYe0
梨子「あ、なんかごめんね急にこんな話しちゃって、反応に困るよね」
花丸「そんなことないよ」
稀にしか無いことだけど、物語の登場人物のみたいに
こういう時に何か気の利いた言葉を掛けられる人になりたいとマルは思う
でも実際そんな風にはなれないような気もしてる
ぼんやり思いながら梨子さんのスケッチブックの頁を遡る
花丸「…ねえ梨子さん、今のお話の子ってこの中に…」
描かれているのかと尋ねようとするマルに
梨子「その中には無いよ」
梨子さんはそう答えた
花丸「その中には、っていうことは描いたことが無いわけじゃないんだ?」
梨子「うん、多分はじめてちゃんと描いた人物画がピアノを弾いてるその子の絵で
それからも何枚か描いてるから」
花丸「ふうん…」
特別な人なんだね…と続けようとしたけど、なぜか言葉が出てこなかった
梨子「ねえ…花丸ちゃん」
花丸「…なあに?」
梨子「今度…花丸ちゃんの絵も、描いてみたいな…って、思うんだけど、どうかな?」
花丸「……え?うん、いいよ…」
梨子「よかった〜、それじゃあ今日はもう帰ろっか♪」
花丸「……うん!」
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