梨子ちゃんとマルの平穏な日々
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166: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/07/17(水) 20:58:22.45 ID:gm5V7cAo0
善子「さて行きましょうかマリー、放課後の黒ミサへ…くっくっく」


一足先に着替えを終えた善子ちゃんが、いつものポーズで鞠莉さんに言う


鞠莉「カラオケは1時間までよ?あと揚げ物は頼んじゃダメ」


鞠莉さんはマルたちが戻って来た時からずっと同じ場所に腰掛けてて
今は梨子さんから受け取った鍵を左手で弄んでいる


善子「なんでよ!今宵は悪魔の絶唱でオデュッセイアを顕現させるのよ」


梨子「善子ちゃんオテロぐらいにしておいた方がいいんじゃない?」


鞠莉「それ伝わらないわよ〜梨子♪善子も意味分かってない言葉遣わないの」


楽しそうに笑いながら、短い鎖つきのキーホルダーの輪っかに指を通して
振り子のように鍵を揺らす


花丸「鞠莉さんと善子ちゃんカラオケ行くの?」


善子「善子じゃなくてヨ・ハ・ネ!」


梨子「そういえばよし…ヨハネちゃんと鞠莉さん前にAqoursのみんなで行ったカラオケでも息合ってたよね」


善子「そうよ、マリーとヨハネは地獄のハルモニアを体現するの!1時間しかないんだから早く行きましょうマリー!」


鞠莉「部室の施錠をしないといけないから、みんなが着替えて帰り支度するまで待ちなさ〜い、ヨ・ハ・ネちゃん☆」


花丸「ああごめんねよ…ハネちゃん、マル着替えるの遅くて」


梨子「私もごめんね、もう支度終わるからね…ヨ、ハネちゃん」


善子「…別に急がなくてもいいわよ…こういう時間も楽しいし…あと無理してヨハネって呼ばなくても…くすぐったい…」


梨子「よし、準備完了」


梨子さんがそう言ってロッカーから鞄を引き出したとき
なにかがこぼれ落ちた


コトン


花丸「あ、梨子さん何か落ちたよ」


床に落ちたものを拾い上げるとそれは、楕円形の白い髪留めでした


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