103: ◆QjbAJuMwBnbV[sage saga]
2019/05/24(金) 23:48:07.63 ID:VWLtwUnE0
それから
何人かに先を譲って、心構えをしてから乗り込んだマルは
心配して降りて来てくれた梨子さんとすれ違って
慌ててしまってさっきの梨子さんと同じように降りる時にこけそうになった
すぐに追いかけて来てくれた梨子さんは、降り際にまたちょっとふらついてたけど
梨子「私もね、エスカレーターとか回転寿司とかちょっと苦手なんだ」
そう言ってマルに笑いかけてくれました
そんな梨子さんの気遣いが嬉しくて
マルは回転寿司は得意なのは黙っておくことにしました
梨子「さて、と…そこのベンチで少し休憩しよっか?」
花丸「うん。そうだね」
エスカレーターそばに設置されたベンチに二人で腰掛けようとしたとき
ふと梨子さんを見やると、手慣れた手つきでハンカチを取り出し
一瞬動きを止めたかと思うとまた手慣れた手つきでハンカチをしまった
マルの視線に気づいた梨子さんは面映ゆそうに
梨子「あはは、ちょっと癖でね」
そう言ってそのままマルの隣に腰を下ろす
マルは特に何も言わず笑顔を返した
202Res/176.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20