緒方智絵里「私だけの、幸せのカタチ」
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53:名無しNIPPER[saga]
2019/03/12(火) 13:50:35.82 ID:rQmaNOpb0
(あっ……)


しかし、運命の女神はちひろには微笑まなかった。


急ぎすぎてしまったせいか、お守り袋だけが手から抜け落ち、すっぽ抜けた。


しかも最悪な事に、すっぽ抜けたお守りはPの机にへと、飛んで行ってしまったのである。


「ん? ちひろさん、何か飛んで……って、え?」


反射的に視線を向けたPの視界内に、決して見られたくなかった開封されたお守りが映る。


その瞬間、ちひろは全てが終わってしまった事を悟ったのだった。


「これって……」


Pは自分の下に飛んできたお守り袋をジッと見つめている。


もしかしなくとも、袋さえ見れば誰の物かは直ぐに理解するだろう。





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