31: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/04/07(日) 17:53:46.30 ID:NdD66LHM0
「僕を、寝る前に妄想に勤しむ中学二年生みたいだって言うのか!?なんて失礼な奴だ」
僕は、プリプリとシュレディンガーに抗議した。
僕のペットのくせに何と生意気な奴だ。今日の缶詰はお預けだシュレ。
「吾輩は君の相棒であり、断じてペットではないぞ。それに吾輩の缶詰は、君が先ほど食べてしまったではないか」
そうだった。
「あんな塩気のない缶詰よく美味しそうに食ってるよな!ばかじた!ねこじた!やーいやーい」
「まったく、まあ君と吾輩の仲だ広い額をもって許そう」
「さて話を戻そう。『正常』な世界が君の妄想だということが受け入れられないなら、こういう解釈はどうだろう」
「君を正常と仮定した場合の解釈だ。君の言う正常と異常の違いは、人間の首の上に何が据わっているかによるところが大きいよね」
「そのほかの物事は、それに比べれば大したことではないとも言える」
そうでもないと思うけど。
僕の世界は、もっと……こう……まともだと……
「ほら言語化できないほど、君の正常は朦朧としたものじゃないか」
「そうだな……君は、とある不幸な事故にあい、脳に障害が残ってしまったんだよ」
そんな記憶ないけど。
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