6:名無しNIPPER[saga]
2019/02/20(水) 20:58:16.45 ID:vutjDZzWo
「部長がこういうのお好きとは、知りませんでした」
「あ、いや、そういうわけではないんだが。たまには見ておかないと、娘とも話が合わんのでな」
なぜ私が部下の言葉に動揺しなければならないのか。
確かに好きだったさ。だが今は違う。
───この子たちも確かに可愛いが、何かこう、「華」がないんだよな───
我ながら、過去を持ち上げすぎる老いぼれの仲間入りか、と笑ってしまう。
「なるほど。ありがとう」
「もう見終わられたんですか?」
「君の雑誌だ、あまり占有されるのも気分が良くないだろう。さあ、返すよ……」
雑誌を差し出しながらふと、特集の一番最後の頁の、端の写真のさらに端に小さく映る少女に目が留まる。
どくん、と心臓が跳ねた。
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