22:名無しNIPPER[saga]
2019/02/20(水) 21:29:35.49 ID:vutjDZzWo
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“では皆さん、名残惜しいのですが……そろそろお時間ということで、今回の販促イベントはこれにて終了とさせていただきます”
観客席から拍手が湧き起こった。
“このあとは皆さんお持ちの整理券を引き替えといたしまして、握手会へとそのまま続けていきます。
整理券一枚お持ちいただければメンバー全員と順番に握手していただけます。どうぞご参加下さい!”
ワイワイと騒ぐ観客席に手を振りながら、トライアドプリムスの3人は次の場所へと移動していく。
「……トークショー、ライブイベントから続けざまに握手会か。なかなかハードだな」
「このファンサービスの良さも、人気の理由ですよ」
続々と席を立ち始めた大勢のファンたちを係員が迅速に案内し、スムーズに列を作らせていく。手際が非常に良い。
イベントへの慣れとスタッフの統制が浸透しているのだなと感心していた折、
ガヤガヤとうるさいステージ前の人だかりの向こう側に、裏へと消えようとする長富蓮実と若林智香の二人が見えた。
そして一瞬袖から出てきた、どうやらマネージャーらしき男の姿も目に入る。彼女らと男はそのまま奥へと姿を消していった。
「隊長殿、握手会参加されないのですか?」
「……並んでいてくれ」
「あれっ? どちらへ? 隊長殿!?」
ワッキー氏の言葉を振り切り、私は二人を袖へ見送った若い係員の元へ向かった。
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