俺様娘「なんつーか、世の中、色々フクザツだろ?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:06:27.53 ID:r+/yxZP+0
「それで、出たのか?」
催促され、決断を迫られて、カミングアウト。
「……で、出たよ」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:07:36.02 ID:r+/yxZP+0
「腹が痛いなら、我慢しない方がいい」
だから、違うって。私は何度も首を横に振る。
「照れてる場合じゃないだろ」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:09:21.15 ID:r+/yxZP+0
「今日も出たか?」
「……出ました」
「そうか。それは良かった」
あの日から、排便の報告が日課となった。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:10:32.23 ID:r+/yxZP+0
「今回だけは大目にみてやるよ」
「あ、有り難き幸せ」
何に幸せを感じているんだろうね、私は。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:12:21.43 ID:r+/yxZP+0
「……ありがとな」
「えっ?」
「俺を見捨てないでくれて、ありがとう」
感謝されて、胸が熱くなった。今しかない。
18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:13:40.99 ID:r+/yxZP+0
「私に何か出来ることはありませんか!?」
「もう、何もない。既に、手遅れだ……」
「えっ?」
彼はまるで吐血するように下痢便を漏らした。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:15:17.37 ID:r+/yxZP+0
「好きな人……?」
「いや、これは、あの、その……」
「俺は好きで下痢便を漏らしたわけじゃない」
だから、そうじゃないってば。こうなったら。
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:17:01.46 ID:r+/yxZP+0
「あのですね、よく聞いてください」
私は彼と目線を合わせて、ちゃんと説明した。
「まず大前提として、私はあなたが好きです」
21:名無しNIPPER[sage sage]
2019/02/08(金) 23:18:01.03 ID:r+/yxZP+0
「ど、どうしたんですか……?」
「俺もお前が好きだ!」
「ふぇっ?」
おかしいな。私のターンだったのに。ズルい。
22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/02/08(金) 23:22:37.71 ID:r+/yxZP+0
最後に、これは近頃、セカイ系の物語を目にすることが減ったと感じて書いた作品です。
最後まで、お楽しみください。
それでは以下、三作品目です。
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