18:名無しNIPPER[saga]
2019/02/08(金) 22:31:01.58 ID:441QTGT20
唐突に窓を叩く音がしたので、顔を上げる。
「あ──ふふっ。プロデューサー、こっち」
気づくと楓さんが、こちらを向いて手招きをしていた。
何やら、とても嬉しそうだ。
「どうかしましたか?」
「ほら、あれ」
隣に立ち、言われるがまま彼女が指差す窓の外を見ると、さっきのカップルだ。
ただ──。
「ちょうど今、仲直りしたみたいです。良かった」
先ほどの険悪な雰囲気はどこへやら──
肩を寄せ合い、仲むつまじく笑い合っているのが見える。
「楓さん、あの子達に何かしたでしょう」
「たとえば、どんな?」
「渾身の変顔をしてみせたとか」
「ふふっ、アタリです♪」
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