135:名無しNIPPER[saga]
2019/02/13(水) 20:02:46.00 ID:OvpWhSduo
悲鳴と怒号が混ざりあった絶叫が、夜の街中にこだました。
弟は、自分をアスファルトに押し付けているものがふいに離れるのを感じた。
灰色のパーカーとジーンズ姿の姉が、自分のすぐ近くで怪物と揉み合っていた。
唸りながら迫る牙を避けながら、懸命に野犬を押さえつけようとしている。
「走れ!」
姉は、弟には目もくれずに咆哮した。
162Res/68.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20