134:名無しNIPPER[saga]
2019/02/13(水) 20:00:45.75 ID:OvpWhSduo
弟は野犬が自分に向かってくるのを見ると、くるりと向きを変えて走った。
ひと掻き、ひと咬みは死を意味している気がしていた。
野犬が背後に迫る足音が聞こえ、やがてその足音がふっと途絶えた時、弟はそれが地を蹴って跳躍したことを知った。
巨体が機関車のような勢いで激突し、弟を押し倒した。
必死でもがき、起き上がろうとする。
しかし、野犬は上からのしかかり弟を再び苦もなく押し倒した。
弟は悲痛な叫び声を発した。
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