【オリジナル・異世界転生】少年「力の無い僕が異世界で本当に強くなるまで」
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14:名無しNIPPER
2019/02/02(土) 14:04:12.92 ID:0wWpNs9sO
剣士「…君は俺の小さい頃に似ている気がする…だから何となく放っておけなくてね。俺も昔は弱くて何も出来なくて…よくいじめられたよ」

少年「え…」

剣士「人と比べて何もかもがダメだった、自分の弱さや他人からの評価が怖かった…自分以外の者は全て幸福な人間に見えて劣等感にまみれていた」

剣士「君もそうじゃないかい?」

少年「…はい…」

剣士「…いちから強くなりたいのなら、魔石が無くなったのはむしろ良かったよ」

少年「え…何でですか?僕は、力が無くなったらただの凡人で…」

剣士「凡人でいいじゃないか。力とはね、自分を誇示する為のものでも弱い自分を誤魔化す為のものでもないんだ」

少年「!」

剣士「君は村を守るために頑張った…が、その力は本心では何のために使っていた?村を守るのが目的だったかい?自分がちやほやされたいのが目的でそのために村を守っていなかったか?」

少年「え…」

剣士「まあ、力を持った人間をただ持ち上げ他人の力にすり寄り甘えてるだけだった村人にも責任はあるがね」

武闘家娘「ちょっ…さすがに厳しくないですか…」

剣士「いや、大事なことさ」

少年「…」

剣士「強くなりたいのならまずは本当の自分と向き合え。正直な自分の心を話してみるんだ」

少年「村を守りたい気持ちは勿論ありました…けど」

少年「力を振り回して…チヤホヤされるのが気持ちよくて、その為に使っていた部分もありました」

少年「人と比べて、弱い自分が怖かったから…自分を強い人間として見られたくて、それと…今までの劣等感まみれだった人生の鬱憤晴らしもあったと思います…」グッ


剣士「…そうか…よく正直に話してくれた」

剣士「力で誤魔化そうとすることこそ弱い者の考え方だね」

少年「うっ…」

剣士「でも…今、君は自分自身と向き合えた」ポンッ

剣士「人間とは自分が他より優れた存在だと思いたがるものだ。本当の自分を…自分の駄目な部分を受け入れ自覚し向き合う………それはなかなか出来ない事なんだよ」

少年「!」

剣士「本当の強さとは、弱さを隠すことではない。自身の弱さを受け入れ向き合った先にあるんだ」

剣士「まだ君は前に進める……地道に、強くなって行こうじゃないか」

少年「はい!」



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