「おはよう。捻挫少年。」
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11: ◆PeRWG5nqdc[sage saga]
2019/01/10(木) 23:23:42.81 ID:Av4Jk77s0

女性は何度も謝った後、耳を真っ赤にしながらニット帽を目深にかぶって
逃げるように駅方面へ歩いていった。
あの人またこけるんじゃねぇか、と心配しながら後ろ姿を見つめる。
無事転ぶこともなく姿が見えなくなるのを確認してから、
ベンチに再度腰掛けて一息つく。

じんじんと痛む右足首に目線を落とすと、足元で黒い携帯が白い雪の上に転がっていた。




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