女友達『それは要するに、ヤキモチを焼いたのよ』
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/06(日) 23:59:51.75 ID:NVRX8yZB0
「ごめん、ちょっと考えさせて」

とりあえず、シンキングタイムだ。熟考する。
男友達は別に付き合ってるわけではなかった。
クリスマスに告白され、それを振ったらしい。
その理由は、私を好きだから。好きだから。
私のことが好きみたいだ。私を好きなのだ。
よりにもよって、私のことを、好きなんて。

「もしかして、ドッキリ?」
「そうだとしたら、性格悪すぎだろ」
「今なら、あんまり怒んないであげる」
「怒らせるつもりはない。マジだから」
「なら、最近付き合い悪かったのはなんで?」
「クリスマスに告られてから……お前のこと、妙に意識しちまって……悪かったと、思ってるよ」

そう語る男友達の顔が、赤いこと赤いこと。
どうやら、マジらしい。マジで好きなのか。
これは参った。びっくらたまげた。降参です。
意識されていたとは。鈍感で大変申し訳ない。
さて、困ったことになった。断る理由がない。
そもそも、別段困っていない。むしろ嬉しい。

「……嬉しい」
「っ……お、おう。そうか」

思わず独りごちて、じんわり、喜びに浸る。
なにせ、私は昨晩、嫉妬に狂った女だ。
枕をズタズタに引き裂こうかと思ったほど。
それくらい、居もしない恋人を妬んだ。
せっせとヤキモチを焼きまくって、自覚した。

「私も、あんたが好き」

女友達の言葉に嘘はなかった。私は恋をした。


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