7: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/05(土) 23:58:50.51 ID:oCbTYucR0
女看守「...母艦は大型の流星群に接触した」
女看守「恐らく操舵手が居眠りでもしていたんじゃないか? ともかく直撃だった」
女看守「...後は言わなくてもわかるだろ?」
女囚人「えぇ...居眠りで数百人単位が亡くなられたってことですね」
女看守「そういうことになる...これはあの操舵手を雇っていた会社に行政指導が入るだろうな」
女囚人「...」
女囚人「...少し、"もったいない"ですね」
女看守「...?」
もったいない、その言葉に少し違和感を覚えた。
人が死ぬこと、命を失うことはもったいないことなのかもしれない。
だがそのような表現をする者は少ないだろう、だからこそ引っかかった。
女囚人「...どうかされました?」
女看守「...いや、なんでもない」
女看守「それよりも、少し休もう...」
女囚人「わかりました」
そう言うと彼女は座り込んだ。
両手を封じている手錠を鳴らしながら、洞窟の冷たい床に座り込む。
丁寧な口調、そして地味ながらも愛嬌のある顔立ちをしている彼女が、なぜ。
女看守「...お前の罪状は?」
女囚人「知らないのですか?」
女看守「...いいから言え」
女囚人「...」
彼女の罪状、それは分かっている。
だが納得ができない、だからこそ彼女の口から聞こうとする。
その余りにもアンバランスな女囚人の罪が顕となる。
54Res/60.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20