6: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/05(土) 23:57:17.77 ID:oCbTYucR0
〜〜〜〜
女看守「...!」ピクッ
────ポタッ...ポタッ...
歩き始めて数時間は経とうとしたその時。
女看守の視覚と聴覚を刺激したのは、あの重要な物質。
なにかが流れている音、それに伴うのは適度な湿気であった。
女看守「...地底湖か?」
女囚人「そのようですね...ですがこの水は飲めるのでしょうか...」
女看守「いや...そもそもこのマスクを外すことすらできない、しばらくは飲まず食わずだ」
女囚人「...そうなりますよね」
この惑星の空気成分などわからない、もし酸素でない場合に待っているのは死あるのみ。
生命線はこの酸素変換器であるこのマスク、これを外すことはできない。
これは口と鼻を覆っている、食事時には外さないといけないがそんなことはできない。
女看守「とんだ欠陥品だな、なにが"惑星旅行もバッチリ"だ」
女囚人「...そうですね」
綺羅びやかな地底湖だが我々にはどうすることもできない。
この地点を通過することしかできない、彼女らは地底湖の岸の部分を進む。
そうすることでこの大きな水たまりを超えることができた、洞窟の先を歩み続ける。
女囚人「...そういえば、なぜ母艦は大破したのですか?」スタスタ
女看守「...あの光景を見ていなかったのか?」スタスタ
女囚人「私の部屋には...窓なんてありませんでしたから」
女看守「あぁ...それもそうだったな...」
1時間近く沈黙が続けば、嫌でも言葉を放ってしまうだろう。
女囚人が出したその問いかけが2人で行動しているということを実感させる。
なぜこのような目にあったのか、その原因が明らかとなった。
54Res/60.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20