42: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:37:16.78 ID:S5Xl1a3+0
女看守「────このままある程度殲滅し、切り抜けるぞっ!」
女囚人「──わかりましたっ!」
夥しい量のクリーチャーが死骸へと変貌していく。
銃撃が、絶命時の爆発が、どんどんと墓場を作り上げていく。
あと少しでこの暗い洞窟から脱出できる、明るい大地が待ちわびている。
女看守「────っ!」ピクッ
だがある異変が彼女らを通せんぼする。
異変、むしろその逆かもしれない、なぜなら。
眼の前の光景が変わらないからであった、こんなにも殺害しているといのに。
女看守「──減っていないっ!?」
女囚人「...どうやら、こいつらの巣は洞窟入り口にあるようですね」
女看守「くそっ! 増援が止まらないっ!?」
彼女らが相手にしていたのは群れではない。
そこにあったのは敵本拠地である、有限の群れとは違う。
洞窟のあちらこちらにできた穴から奴らが現れ続ける、まるで無限のような。
女看守「────っ! 待てそっちには撃つなっ!!」
女囚人「──っ!」ピクッ
的確な判断であった。
ただ闇雲に敵の数を減らしているわけではない。
そこに現れたのは腹部が膨張した個体、だがその数はあまりも。
女看守「あれは数が多すぎるっ! 撃ったら誘爆が連鎖するぞっ!」
5匹10匹という数ではない。
少なく見積もってもその倍以上は存在していた。
これを撃てば激しい爆破が起こるだろう、それは落盤を引きこすかもしれない。
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