39: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:34:42.28 ID:S5Xl1a3+0
女看守「...私にはお前が必要だ」
女囚人「────っ」
女看守「だからそんなことを言わないでくれ...」
彼女は泣き崩れるしかなかった。
罪を背負ってからようやく出会うことのできた本当の愛。
なぜ私は女性なのか、なぜ私はあのようなことをしてしまったのか。
女看守「...」ギュッ
女囚人「ヒックッ...ヒックッ...」ギュッ
彼女と共に生きるとということ。
それはどれだけ修羅の道になることだろうか。
己の全てを捨てなければ不可能、両親に誇れる仕事ですら放棄しなければならない。
女看守「...」
だが今はそのようなことを考えずにいた。
未来の暗黒よりも、現在の暗黒を切り抜ければならない。
まずは洞窟脱出、そして惑星脱出を試みなければ未来などない。
〜〜〜〜
〜〜〜〜
女看守「...おはよう」
女囚人「...おはようございます」
ギクシャクとした挨拶。
ワンナイトラブに溺れた若者がよくやる光景であった。
だが彼女たちはソレとは違う、確かな愛という感情は一夜限りではなかった。
54Res/60.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20