28: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:24:52.96 ID:S5Xl1a3+0
女看守(...出会い方が違えばな)
女看守(...こいつに待っているのは、死刑執行だ)
女看守(そして、その身柄の受け渡しをするのは...私だ)
女看守「...」
女囚人「...どうかしましたか?」
女看守「...お前は、なんで人を殺したんだ?」
女囚人「...」
他愛のない会話の後に続く地獄のような話題。
これは興味によるモノではない、それはまるで。
罪を犯してしまった人に対して、面会する友人のようなソレ。
女看守「...どうしてだ?」
女囚人「...」
女看守「...言えないか」
女囚人「...」
重たすぎるその唇。
それはガスマスクにより視認することはできない。
だが表情を見ればわかる、彼女は真実を開こうとしなかった。
女囚人「...1つだけ、言います」
女囚人「それは...私の私利私欲の為に、人を殺し続けました」
女看守「...そうか」
それ以上は追求しなかった。
なぜだろうか、この女囚人という人物に情が湧いたのか。
手当されたからか、手を握られたからか、今まで話せたことのない内容を話せたからか。
女看守「...進もう」
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