23: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:18:54.68 ID:S5Xl1a3+0
女囚人「恋人でもいるんですか?」
女看守「...からかうなよ」
女看守「生まれてこの方、一度も好きなった男がいないんだ」
口がどんどん滑っていく。
潤滑剤でも塗られたのだろうか、だが打ち解け始めていた。
先程の握手が解していたのは不安だけではない、彼女へ対しての警戒心もそうであった。
女囚人「...そうなんですね」
女看守「...お前は?」
女囚人「...一度だけ、交際していた男の人がいました」
女看守「そうなのか」
女囚人「...」
女看守「...そ、その..."シタ"ことはあるのか?」
職務を全うするという強い理性、下世話な話を抑える羞恥心と自制心。
それらより優先されたのは好奇心である、先程死に近づいたからこそ勝ってしまった。
一度でもいい、女として生まれたからはその手の感想を聞いてみたかったのであった。
女囚人「...ぇ」
女看守「────ぁ...」
だが、ふと冷静に顧みてしまった。
これがどれだけ踏み込んだ質問なのかを。
身体が急速に火照り始める、洞窟の寒気など寄せ付けない。
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