20: ◆O.FqorSBYM[saga]
2019/01/06(日) 00:15:07.53 ID:S5Xl1a3+0
〜〜〜〜
女看守「────っ」ピクッ
時が一瞬で過ぎ去った。
気絶とはそういうもの、彼女は目を覚ました。
ある感覚が彼女を刺激する、それは腹部と手のひらであった。
女看守「...」
女囚人「...すぅ...すぅ」
女看守「...いて」
身体を少し動かすと腹部に鋭い痛みが走る。
液体が流れている感覚はない、つまりは処置は完了していた。
だが腹部に感じる違和感よりも、彼女が興味を示したのは手のひら。
女看守「...」
女囚人「...すぅ...すぅ」
女看守(...どうしてだろうか、こいつは連続殺人の犯罪者)
女看守(なのに...どうして安心してしまえるのだろうか)
女看守(...人の温もりというのは...これ程暖かかったのか)
────ぎゅっ...
寝ているというのにも関わらず。
女囚人は女看守の手を握っていてくれたであった。
親密な関係でないとそれは嫌悪感を伴うはず、だがそうではなかった。
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